定年後に再就職を目指す資格・危険物取扱者をご紹介

危険物取扱者

「危険物取扱者」の資格は、健康で体力があり定年を過ぎても「まだまだ働きたい」という意欲のある方におすすめの資格です。

危険物取扱者の資格は、消防法に基づき消防試験研究センターが実施している試験ですが、毎回、受験者数が多く人気の高い国家資格となっています。危険物取扱者は、「危険物の性質や消火法、法規制などについての知識を持ち、危険物の貯蔵や取り扱いや、その指示ができる人」と定義づけられています。

危険物取扱者の試験は、甲種・乙種・丙種の3つの種別に分けられており、甲種はある程度の受験資格がありますが、乙種と丙種は受験資格はなく誰でも受験できますので、定年後からでも十分に取得する事が可能です。

特に定年後の再就職に生かす事を考えるなら、受験者数が最も多く、合格率も高い乙種がおすすめです。危険物取扱者の資格は、独学での取得も十分可能で、勉強の仕方により短期合格も可能です。

スポンサーリンク

危険物取扱者の資格試験概要

危険物取扱者の試験は、甲種・乙種・丙種の3つの種別に分けられています。

甲種は、第1類~第6類すべての種類の危険物の取り扱いと立ち会いができます。乙種は、第1類~第6類のうち自分が免状を持っている類の危険物の取り扱いと立ち会いができます。丙種は、ガソリン、灯油、軽油などの指定された危険物のみの取り扱いができます。

甲種・乙種・丙種ともに(1)~(3)の3科目全てで60%以上得点すると合格になります。

〔危険物取扱者・丙種の試験概要〕
●受験資格:特に制限はなく、誰でも受験できます。

●試験内容(四肢択一式)
 (1)危険物に関する法令(10問)
 (2)燃焼及び消化に関する基礎知識(5問)
 (3)危険物の性質ならびにその火災予防と消化の方法(10問)

●受験料:2700円

〔危険物取扱者・乙種の試験概要〕
●受験資格:特に制限はなく、誰でも受験できます。

●試験内容(五肢択一式)
 (1)危険物に関する法令(15問)
 (2)基礎的な物理学及び基礎的な科学(10問)
 (3)危険物の性質ならびにその火災予防と消化の方法(10問)

●受験料:3400円
※乙種及び丙種には試験科目の一部免除制度があります。

〔危険物取扱者・甲種の試験概要〕
●受験資格
 ・大学、短大、高専などで科学に関する学科を履修した者
 ・乙種危険物取扱者免状取得後2年以上の危険物取扱い実務経験者
 ・大学などで15単位以上の科学に関する科目を修得した者

●試験内容(五肢択一式)
 (1)危険物に関する法令(15問)
 (2)物理学及び科学(10問)
 (3)危険物の性質ならびにその火災予防と消化の方法(20問)

●受験料:5000円

[試験日程]
甲種・乙種・丙種とも都道府県により異なります。 詳細は下記ホームページ(消防試験研究センター)でお確かめください。

[試験会場]
甲種・乙種・丙種とも各都道府県が指定する試験場で行われます。 詳細は下記ホームページ(消防試験研究センター)でお確かめください。

[問い合わせ先]
財)消防試験研究センターの各道府県支部
URL https://www.shoubo-shiken.or.jp

スポンサーリンク

 

危険物取扱者の資格を生かすには

丙種の危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)に限り、取り扱いと定期点検ができる事になっていますので、関連企業への再就職が期待できます。

一定数量以上の危険物を貯蔵したり取り扱ったりしている化学工場やガソリンスタンド、ガス関連工場や施設、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、必ず危険物取扱者を置かなければならない事になっていますが、甲種または乙種の危険物取扱者資格取得者が立ち会えば、資格を取得していない他の従業員も危険物を取り扱う事ができる事になっています。

そのため、丙種以上に乙種・甲種の資格取得者は、定年後の再就職の場合、より有利になります。

しかし、中にはガスや灯油など重いものを持つ作業もあるので、再就職する際は、自分の体力と作業内容を良く確認した上で決断するようにしましょう。

↑ PAGE TOP