定年後に再就職を目指す資格・第二種電気工事士をご紹介

第二種電気工事士

定年後に再就職するために有利な資格のひとつに、電気工事士の資格があります。
電気工事士には、工事の規模により第一種電気工事士と第二種電気工事士の2種類があります。

「第二種電気工事士」は、一般用電気工作物の電気工事ができ、「第一種電気工事士」は、一般用電気工作物及び最大電力500KW未満の自家用電気工作物の電気工事ができます。

第二種電気工事士の資格は、都道府県知事により与えられる国家資格ですが、第二種電気工事士試験に合格するか、経済産業大臣認定の第二種電気工事士認定校の指定を受けた指定教育機関を修了した場合に免状が交付される事になっています。

第一種電気工事士の資格は、試験合格後、実務経験が5年以上ないと免状が交付されません。
そのため、定年後の再就職に向けて初めて電気工事士の資格を取得する場合は、「第二種電気工事士」がおすすめです。

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第二種電気工事士の資格試験概要

第二種電気工事士の試験は、年齢・性別・学歴・実務経験などに関係なく誰でも受験する事ができます。試験内容は、筆記(学科)と技能(実技)の2種類に分かれています。

毎年6月に択一式(マークシート式)の筆記試験が行われ、筆記試験の合格者のみが7月に行われる技能試験を受験できる事になっています。

技能試験は、第二種電気工事士の基礎的な技能を確認するための試験で、電線の接続、配線工事などの基本的な作業を行います。

「第二種電気工事士」試験は合格者定員がなく、合格ライン(約6割)以上を得点すれば、人数に関係なく必ず合格できるのが大きな特徴です。

※第二種電気工事士の試験は、次のいずれかに該当する方は、申請により筆記試験が免除になります。

・前回(前年度)の第二種電気工事士筆記試験に合格した方
・高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方
・第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者
・その他の対象者(詳細については、電気技術者試験センターの受験案内書をご覧ください)

〔試験日〕
・上期試験(筆記試験:6月上旬/技能試験:7月下旬)
・下期試験(筆記試験:10月上旬/技能試験:12月上旬)

〔試験地〕
・上期試験:各都道府県
・下期試験:全国10地区

〔試験内容〕
・筆記試験:四肢択一のマークシート50問
・技能試験:持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を一定時間内に完成させる。
※平成18年度より、「材料等選別試験」が廃止され、従来の「単位作業試験」だけとなりました。
また、技能試験の候補問題は事前に公表されます。(詳細は、「電気技術者試験センター」のホームページでご確認ください。)

〔合格率〕
・筆記試験:50%前後
・技能試験:60%~70%

[問い合わせ先]
(財)電気技術者試験センター
URL http://www.shiken.or.jp

 

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第二種電気工事士の資格を生かすには

「電気工事士」の仕事は、景気に左右される事が少なく、ハローワークなどでも常に求人が行われています。

電気工事士の免状を受けている者でなければ、一般用電気工作物および500kW未満の自家用電気工作物の工事を行うことはできない事が「電気工事士法」で定められているからです。

そのため一般住宅や店舗、工場など電気工事設備を行うには、必ず電気工事士の資格取得者が必要となります。

仕事内容は、一般住宅や店舗の電気配線やコンセント、スイッチ類の取り付けなどが主になります。

定年後の再就職を目指す場合、「第二種電気工事士」の資格は堂々と履歴書に記入する事ができ、年齢に関係なく有資格者を優遇するところが多いので、かなり有利になります。

また、実務経験を積み、関連資格や上位資格を併せて取得し、定年後に独立・開業する方も増えています。

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