定年後に独立を目指す資格・弁理士をご紹介

弁理士

定年後に趣味を兼ねて発明をやってみたいという方も増えています。

個人の発明やアイデアの「工業所有権」を認めてもらうには、特許庁へ出願して審査を受け、登録する必要がありますが、その手続きを代理で行うのが「弁理士」の仕事です。

「工業所有権」は、「特許」「実用新案」「意匠」「商標」の4つに分かれていますが、一般の人には、その仕組みがなかなか難しいため、出願をためらってしまいがちです。

また、中小企業や店舗などでも新しい商品開発や新しいデザインなどを考案した時に「工業所有権」を取得する必要があります。

そんな時に頼りにされるのが「弁理士」です。

弁理士は、仕事を依頼された場合、その内容について、前例がないかどうか、先行出願がないかどうかを調査したり、発明の内容を詳しく記した「特許明細書」やデザインを示した「意匠図面」などを作成しますので、細かい書類作成などが好きな方に向いている資格と言えます。

現在は、特許事務所から特許庁のコンピューターにオンラインで出願する事も可能になっていますが、「弁理士」として独立を目指すならある程度パソコンもできると有利です。

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弁理士の資格試験概要

弁理士の試験は、短答式と論文式の筆記試験及び口述試験により行われます。
論文式試験は短答式試験に合格した者、口述試験は論文式試験に合格した者に対して行われます。

[受験資格]
年齢や学歴などの制限はなく、誰でも受験できます。

[試験実施日 ]
・短答式試験:5月中旬~下旬(土・日いずれかの日)

・論文式試験
  必須科目 6月下旬~7月上旬
  選択科目 7月下旬~8月上旬

・口述試験:10月(中旬~下旬)

[試験内容]
短答式試験の問題と解答、論文式試験の問題と論点、口述試験の問題のテーマが特許庁の下記ホームページで公開されますので、参考にしてください。

特許庁ホームページ(弁理士試験案内)
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/benrisi_test_info.htm

[受験費用]
12,000円(特許印紙にて納付)

[合格率]
7%前後

[試験会場]
・短答式試験:東京、大阪、仙台、名古屋、福岡
・論文式試験:東京、大阪
・口述試験:東京

 

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弁理士の資格を生かすには

最近は、「知的財産権」の重要性が叫ばれていますが、その「知的財産権」を守る「弁理士」の需要も急増しています。

定年後から勉強を始めて「弁理士」の資格取得を目指すのは多少困難が伴いますが、書類や図面作成に関する知識が多少なりともあり、新商品開発という分野に興味のある方にはおすすめの資格です。

弁理士の試験に合格後、弁理士登録を済ませれば、特許事務所を開設する事ができます。独立後、取引先をいくつか持つ事ができれば、安定した報酬を得る事ができます。

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