定年後に独立を目指す資格・はり師・きゅう師をご紹介

はり師・きゅう師

「はり・灸」は、古代中国で誕生した医療技術です。はり師は、金属製のはりを用いて肩こりや腰痛などの痛みのある部分のツボに打ち込んで刺激を与え、自然治癒力を高めて痛みを和らげます。また、きゅう師は、ツボの付近にモグサを置いて火をつけ、その熱で痛みを和らげるというものです。

はり師ときゅう師は、厚生労働省が認定する国家資格で、試験も別々ですが、両方の資格を取得して「鍼灸師(しんきゅうし)」として、活躍する人が多くなっています。

高齢化社会を迎え、「はり・灸」などの東洋医学が見直されている中で、はり師やきゅう師の資格も年齢・性別を問わず、人気が出てきています。

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はり師・きゅう師の資格試験概要

はり師・きゅう師になるには、高校を卒業し、厚生労働省・文部科学省の指定する養成校で3年以上、はり師・きゅう師としての知識・技能を修得する必要があります。

養成校としては、大学・短大・専門学校がありますが、専門学校で学ぶ人が圧倒的に多くなっています。
養成校を卒業後に、はり師・きゅう師の国家試験を受験して合格すれば、はり師・きゅう師になることができます。合格率は70%ほどとなっていますので、養成校でしっかり学んでおけば合格は難しくありません。

定年後にはり師・きゅう師の資格取得を目指す場合は、養成校に学ぶ期間と学費を念頭に入れておきましょう。

〔はり師・きゅう師の試験内容〕
多肢選択式で、次のような内容から出題されます。
①医学概論、②衛生学・公衆衛生学、③解剖学、④生理学、⑤病理学概論、⑥臨床医学総論、⑦臨床医学各論、⑧リハビリテーション医学、⑨東洋医学概論、⑩経路経穴概論、⑪はり理論・きゅう理論、⑫東洋医学臨床論、⑬関係法規

〔試験日〕
2月下旬頃

〔受験地〕
各都道府県
晴眼者と視覚障害者では、試験会場が異なります。詳細は、「公益財団法人東洋療法研修試験財団」のホームページでご確認ください。

〔問い合わせ先〕
公益財団法人東洋療法研修試験財団
URL http://www.ahaki.or.jp/

 

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はり師・きゅう師の資格を生かすには

はり師・きゅう師の資格は、年齢・性別にかかわらず取得する事ができますので、最近は女性の方や高齢の方の受験者も増えています。

しかし、定年後にはり師・きゅう師の資格を取得する場合は、養成校で3年間学ぶための学費と期間を考慮しておく必要があります。

資格取得後は、免許証の交付を受け「鍼灸院」として独立したり、治療院や病院、福祉施設などに勤務して経験を積んだ後に独立する人もいます。

はり師・きゅう師は、人に喜ばれる仕事であるため、非常にやりがいのある仕事でもあります。「鍼灸院」として独立した場合の収入は努力次第という面もありますが、かなりの高収入を得ている人もいます。

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