定年後に独立するための資格・中小企業診断士

「中小企業診断士」は、中小企業支援法に基づき、経済産業大臣が登録する、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格です。

中小企業診断士として独立する方は、まだそれほど多くはありませんが、今後は増えてくる事が予想されます。日本全国には160万社以上の企業がありますが、そのうちの9割以上は中小企業です。しかし、全国の中小企業診断士の数は、2万人にも達しておらず、人材不足に陥っているからです。

中小企業診断士の主な業務は、企業の経営に関して調査や分析を行い、新分野へのビジネスプラン作成、資金調達、人材活用、経営戦略、知的所有権、情報システム構築、海外展開など、専門的な立場からさまざまな助言を行う事です。

現在、あらゆる業種の企業を取り巻く経営環境は、ますます厳しさを増しており、中小企業が生き残るためには、経営状態の分析や、近代化、合理化が必須となっているため、中小企業診断士の役割は今後ますます重要になって来ています。
中小企業診断士の資格試験の合格率は20%前後となっており、国家資格の中では比較的高い合格率になっていますので、コンサルティング業務に興味のある方は、定年後の資格取得を考慮してみましょう。

中小企業診断士の資格試験概要

「中小企業診断士」の受験資格は、特にありませんので、年齢、性別に関係なく誰でも受験する事ができます。
※ただし、二次試験は一次試験合格者のみが受験する事ができます。

●試験実施日
 ・一次試験(マークシート式)・・・・7月下旬〜8月上旬の2日間
 ・二次試験(記述式・口述式)・・・10月上旬、12月上旬の各1日 

●試験内容
 ・一次試験
「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目。2日間にわたりマークシート式で実施されます。
 ・二次試験(記述式)
中小企業の診断や助言の事例について問題が出され、15〜200文字程度の文章で解答。
 ・二次試験(口述試験)
筆記試験で出題された企業の事例に関する質問に対し、口頭で回答。 
※一次試験の合格基準は、7科目ともそれぞれ60%以上の得点を取る事とされています。また、1科目でも40%以下の場合、それだけで不合格となりますので、注意が必要です。

●試験地: 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の各会場

●合格率:20%前後


[問い合わせ先]
社団法人中小企業診断協会
URL http://www.j-smeca.jp

中小企業診断士の資格を生かすには

中小企業診断士の一次試験、二次試験に合格した後は、3年以内に実務補習を15日以上受けるか、実務に15日以上従事することによって中小企業診断士として登録申請することができます。

中小企業診断協会が実施している実務補習では、5日間コースと15日間コースとがあり、トータルで15日以上参加する必要があります。5日間コースの場合は3回受講する必要があります。実務補修では、実際に企業を訪問し、診断報告書を作成して企業に発表します。
その後、事務所を持ち、独立・開業します。
※中小企業診断士として独立・開業する場合は、「ファイナンシャルプランナー」、「行政書士」、「社会保険労務士」などの資格を重ねて取得しておくと有利です。



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