定年後に独立を目指す資格・調理師をご紹介

調理師

定年後に独立して飲食店を経営したいという希望をもっている方におすすめしたいのが「調理師」の資格です。

飲食店として独立する場合、必ずしも調理師の免許が必要というわけではありませんが、調理師は、食品の安全や栄養、衛生、食中毒の予防法など、料理に関する幅広い知識を持っているため、店の信用度がアップします。

また、飲食店では必ず「食品衛生責任者」を置かなければならない事になっていますが、調理師の免許を持っていれば「食品衛生責任者」の資格は申請だけで取得できる事になっています。

「調理師免許」は、従来は20代の若い世代の取得者が多かったのですが、最近は「会社に頼らずに自分の店を持ちたい」という中高年世代や「定年後に長年の夢だった店を持って独立したい」というシニア世代の受験者も増えています。

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調理師の資格試験概要

調理師試験はすべて択一式の筆記試験で、実技試験はありません。

合格率は地域や年度によって異なりますが、平均して50%~60%程度となっており、難易度は決して高くありません。

また学習期間も比較的短期間で合格レベルに達することができるので、定年後からの受験対策も無理ではありません。

[受験資格]
調理師の受験資格は、次のようになっています。

・中学卒業以上の者で、調理師法施行規則第4条に規定する給食施設又は営業施設で、2年以上調理業務に従事していた者。
・小学校卒業で5年以上の調理業務に従事した者。
・調理師学校(養成施設)に入学し、1年以上調理師として必要な知識及び技能を修得した者。(この場合は卒業するだけで調理師免許を取得できます)

[試験内容]
試験内容は、書類審査後、次の6科目によるに筆記試験が実施されます。(全て四肢択一のマークシート方式です。)

1.調理理論
2.食品衛生学
3.公衆衛生学
4.栄養学
5.食品学
6.食文化概論 

[合格ライン]
全科目の合計が60%以上の得点で合格となります。

[合格率]
50%~60%

[試験日]
各都道府県により異なります。

[受験費用]
各都道府県により異なります。

[試験会場]
各都道府県が指定した会場。

[問合せ先]
調理師の受験を予定している各都道府県の担当課または保健所にお問い合わせください。

 

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調理師の資格を生かすには

試験合格後は、各都道府県に申請することにより、調理師免許証が交付されますが、調理師の免許を取得したら、いよいよ独立して自分の店を持つ事が可能になります。

しかし、店を持つにはある程度の資金が必要になりますので、あらかじめ準備しておきましょう。

飲食店を開業するには、調理師の免許の他に「食品衛生責任者」の資格が必要になるので、取得しておきましょう。「食品衛生責任者」の資格は、調理師の免許を持っている場合は申請のみで取得できます。

飲食店として独立開業した場合の収入は、オーナーの頑張り次第と言えます。お客様を集め、利益を出して行くには料理のオリジナル性、他の店との差別化など、地道な努力が必要となります。

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