定年後に独立を目指す資格・宅地建物取引士をご紹介

宅地建物取引士

「宅地建物取引士」の資格は、略称「宅建士」と呼ばれ、幅広い年齢層に人気があります。

受験者の1割が50歳以上という「宅地建物取引士」の試験は、3ヶ月~6ヶ月程度の勉強期間で取得可能であるため、定年後に取得する人も増えてきました。

※「宅地建物取引士」は、以前は「宅地建物取引主任者」と呼ばれていましたが、2014年の「宅地建物取引業法の一部を改正する法律」の公布に伴い、2015年4月1日より現在の「宅地建物取引士」となりました。

宅地建物取引士の資格試験合格率はここのところ10年以上15%前後で推移しており、他の国家資格に比べ取得しやすくなっています。

「宅地建物取引士」は、不動産の売買や賃貸の仲介などに不可欠な資格ですが、不動産業界では、事務所に5人に1人の割合で有資格者を置くよう義務づけられています。

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宅地建物取引士の資格試験概要

「宅地建物取引士」の資格試験は、3ヶ月~6ヶ月程度の比較的短期間の勉強後に受験して取得する事も可能です。受験資格は特になく、年齢、性別、学歴などに関係なく誰でも受験する事ができます。

[試験実施日]
年1回(通常10月第3日曜日)

[試験内容]
宅地建物取引士の試験は四肢択一式のマークシート式で、2時間の試験時間内に次のような内容の問題が50問出題されます。(約7割の正答率で合格可能です。)

・土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること。
・土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法令に関すること。
・土地及び建物についての法令上の制限に関すること。
・宅地及び建物についての税に関する法令に関すること。
・宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること。
・宅地及び建物の価格の評定に関すること。
・宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること。

[合格率]
15%前後

[試験会場]
全国各地(居住している都道府県の指定された試験会場)

詳しくは下記の(財)不動産適正取引推進機構試験部のホームページをごらんください。

[問い合わせ先]
(財)不動産適正取引推進機構
URL http://www.retio.or.jp

 

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宅地建物取引士の資格を生かすには

「宅地建物取引士」の資格は国家試験の中では比較的容易に取得する事ができますが、独立・開業をする場合はある程度の準備が必要です。

資格取得後は、2年以上の実務経験を積むか、登録実務講習実施機関が行う登録実務講習を修了することが必要です。登録実務講習は「通信講座」「演習」「修了試験」からなっています。

その後、都道府県知事に主任者証の交付を申請し、「宅地建物取引士」の登録を受けます。(「宅地建物取引士証」は、5年ごとに更新が必要です。)

開業する時は、都道府県知事、または国土交通大臣から「宅地建物取引業」の免許の交付を受けるため、申請を行います。

免許の交付を受けた後、事務所を構えて宅建業として独立開業へといった流れになりますが、事務所の費用や、不動産開業費、供託金を含めた保証協会加入費用など、ある程度の資金が必要となります。

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